大阪府泉佐野市の犬鳴山(いぬなきさん)は、その名前の山があるわけではなく、犬鳴川渓谷を中心とした山域の総称です。
パワースポットとしても有名なところで、秘境感のある渓流には行者の滝をメインにいくつかの滝があり、渓流沿いを歩くハイキングはとても癒されます。
また、麓の参道手前には犬鳴山温泉があり、いくつか温泉宿が並ぶ温泉郷となっています。
犬鳴山への電車・バスでのアクセス、ハイキングコースと見所、通行止め情報、周辺の立ち寄りスポットを紹介します。
犬鳴山の名前の由来 義犬伝説
名勝地にも指定されている犬鳴山ですが、なぜ犬鳴山(犬が鳴く山)と呼ばれるのか、その由来は義犬伝説というものがあるそうです。
宇多天皇の御代、紀州の猟師がこの山域で狩りをしていた際、突然連れていた犬が激しく鳴きだし、結果猟師が射ようとしていた鹿が逃げてしまった。怒った猟師は犬の首をはねたのだが、その首はそれでも飛び跳ね、今まさに猟師に襲いかかろうと狙っていた大蛇に噛み付いた。犬は、主人が大蛇に狙われていることを知って鳴いていたのであった。愛犬に救われたと気付いた猟師は、これを悔いて七宝滝寺の僧となって愛犬を供養した。 このことを聞いた天皇はいたく感動し、七宝滝寺に『以後「いぬなきさん」と改めよ』と勅号を賜ったと伝えられている。
出典:犬鳴山 (大阪府) – Wikipedia
なんとなくジブリ映画のもののけ姫の山犬 モロを思い出してしまった…。
ご主人を守るために必死で鳴いていた賢くて優しい犬よ、かわいそうに。
ご主人は後悔してるから許してやってくれ。
犬鳴山への電車・バスでのアクセス
大阪方面からの場合、犬鳴山への電車・バスでのアクセスは、南海本線 泉佐野駅かJR阪和線 日根野駅より南海バスを利用します。
泉佐野駅発で日根野駅経由の21~24系統 犬鳴山方面のバスで、終点 犬鳴山バス停下車です。
もしくは、JR阪和線 熊取駅とJR和歌山線 粉河駅を結ぶ和歌山バスでも行くことができます。
バスの所要時間と料金は、
となっています。
駐車場もありますので、車でのアクセスも問題ありません。
犬鳴山 ハイキングコース・登山ルート
犬鳴山ハイキングマップは、南海電鉄のホームページに掲載されているものが分かりやすいと思います。
ハイキングコースは、スタート地点 犬鳴山バス停 ⇒ 行者の滝(七宝瀧寺) ⇒ 五本松(ハイランドパーク粉河)で折り返して戻るというルートです。
距離と所要時間は、
コース | 距離 | 所要時間 |
---|---|---|
犬鳴山バス停 ⇔ 行者の滝 | 1.5km | 上り:40分 下り:30分 |
行者の滝 ⇔ 五本松 | 2.5km | 上り:90分 下り:70分 |
となっています。
体力・時間のない方は、七宝瀧寺・行者の滝まで行って折り返しても渓流沿いを歩いてリフレッシュできるのでアリだと思います。
また、五本松から約3km先の和泉葛城山へ行けますので、体力と時間に余裕のある方にはおすすめです。
犬鳴山ハイキングコースの通行止め情報
2019年12月4日現在、和泉葛城山の登山道の通行止め情報はありません。
通行止め情報は、こちらの大阪府公式ホームページでご確認いただけます。
犬鳴山の見所
犬鳴山の見所を紹介します。
滝行の場 行者の滝(七宝瀧寺)
ハイキングコース途中の七宝瀧寺の本堂奥には、行者の滝があります。
落差15mの滝は、滝行の場としても有名です。
実際に滝に打たれる修験道体験(要予約)も実施しています。
犬鳴川の渓流
行者の滝(七宝瀧寺)までは犬鳴川の渓流沿いの道が続きます。
行者の滝を含めて七瀑の有名な滝があり、美しい自然風景が見られます。
五本松(ハイランドパーク粉河)からの景色
折り返し地点の五本松(ハイランドパーク粉河)には展望台もあり、和歌山方面の山々の綺麗な景色が見られます。
犬鳴山周辺の立ち寄りスポット
犬鳴山周辺の立ち寄りスポットを紹介します。
温泉郷 犬鳴山温泉
麓にあるのは犬鳴山温泉です。
温泉宿が並ぶ温泉郷で、美人の湯と呼ばれる泉質はお肌がスベスベになります。
ハイキング後の疲れた体を癒してくれます。
最後に
今回は、大阪府泉佐野市にある犬鳴山について紹介しました。
犬鳴川の渓流を歩いて行者の滝へ行くコースは、自然に囲まれてリフレッシュできます。
また、麓には泉質のすばらしい犬鳴山温泉があるので、ハイキングにおすすめの山です。
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